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顧客情報漏洩時の危機管理体制

ベネッセHDで大規模な顧客情報の漏洩が発覚した、とのこと。

 

ベネッセHD、顧客情報漏洩 最大2070万件:日本経済新聞

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ09082_Z00C14A7000000/?dg=1

 

ベネッセホールディングス(HD)は9日、760万件の顧客情報が漏洩したと発表した。最大で2070万件に達する可能性がある。通信教育「進研ゼミ」を含むサービスが対象。漏れたのは子供や保護者の住所や氏名、電話番号、子供の性別や生年月日など。

 

日本マクドナルドホールディングスの社長、原田泳幸氏がベネッセHDの会長兼社長に就任したばかりでの不祥事であり、なかなか厳しい船出となった。

 

ところでこの件で気になった点が、以下の部分。

 

 6月下旬から通信教育事業を手掛けるIT事業者からのダイレクトメールが顧客に届き始め、顧客から問い合わせが急増していた。

 

原田氏の社長就任は6月21日。他社のDMが届きだしているのが6月下旬。なので実際に顧客情報漏洩は、原田氏就任前の出来事なのであろう。

 

「たられば」を話しても仕方がないのだが、もし仮に原田氏が就任していなかったら、ベネッセHDはこの件をどう対処していただろうか?

 

もしかしたら「情報漏えいなどない」とそのままウヤムヤにしていたか、公表が先延ばしにしていたかもしれない。

 

むしろ原田氏だからこそ、就任前に起きたベネッセHDの過去の不祥事をあぶり出し、これだけ早く情報漏えいの事実を公表に踏み切った可能性もある。個人的にはこちらの可能性の方が十分高いと考える。

 

トップが変わった直後にも関わらずこれだけのガバナンス(企業統治)が取れているとすれば、さすが原田氏だ、と感心する。

 

情報漏えいが起きてしまったこと自体は大変残念であるが、ベネッセの今後の対応と巻き返しに期待したい。

 

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